2009年8月31日月曜日

大型合宿ログ-生活編

寮と教習所を送迎バスでの往復の日々だった。

寮は・・・建物は古く、メシは・・・、飲酒禁止、洗濯室は排水がおかしくて足場は水浸しで、廊下には富士山付近のデカイ虫がいて・・・、車・バイクがないとほぼ買い物もできない陸の孤島で、何だかんだと規則が厳しかった。

この規則、普通免許を取りに来る若いコ達へのものがほとんどだった。親の金で来てるからなぁ。騒いで学校首になっても、返金はされない。それでも、監視カメラがある中を女子寮に進入しようとして捕まったり、騒いで叱られたりしたバカタレがいたようだ。

教官や管理人側も首にしてはかわいそうなので叱るだけに留めているようだが、強制送還される者もいるんだろうなぁ。金持っとるわ。

おかげで、共同風呂は静かな一番風呂か、規則外になるが朝風呂で静かに済ませるようになった。

また、部屋でも食堂でも寮ではお湯が使えないのが全員の悩みの種だった・・・カップラーメン、インスタントコーヒーが使えないため。
あー不便。
ポットや湯沸かしの購入も検討したが、予算オーバーだった(笑)


初日に、マンガ喫茶のようなしきり板がある相部屋に行ったら、どうやらアタリの部屋に当たったらしい。この部屋は、大型や牽引を取る人や自動二輪を取りに来た若い子で大人しめの人達で常時構成されているようだった。他の部屋も、普通免許以外の人は2種(タクシーやバス)や大型、自動二輪でだいたいまとまっているようだった。

さすがに・・・あのうるさいガキンチョ共とはやってられない・・・というのが、社会人みんなの意見だった。


同室になったトラック乗りやライダーの人達との生活はとても楽しかった。昔風のトラック野郎はいなかったが、今風のトラック乗りとの会話は年齢感覚がズレていないので、教習所や寮でのアドバイスやバカ話で盛り上がった。

同期で入ったTさんもバイクで来ており、寮の部屋は違うがバイクや教習の話題で盛り上がった。俺もバイクで行ったけど、借り物の小さいバイクなので・・・ちょっとな~~。へんちくりんなバイクだったから・・・。

教習所で仲良くなったパキスタン人のSさん、日本語ペラペラなのだが教習所での空き時間にメッカの方向を向いて一日数回お祈りをしていた。彼のラップトップから子守歌のようなイスラムのお祈りが聞こえてくる。彼と一緒にそのララバイを聞きながら、昼寝をしている人もいた。

でも、Sさん。宗教の話しになったら、みんな逃げましたよ(笑) 俺も(笑) その話題は地雷だった(笑) でも、彼はよくがんばったと思う。メシは肉や乳化剤抜きの食事だから、食堂の人に言って肉抜きにしてもらったりご飯とみそ汁しか食えなかったり。

彼は10年以上も日本にいて、この度大型と牽引を取りに来た。為替差益が日本で働くモチベーションになっているのだろうが、外国人には厳しい日本でも「OOさん、元気ぃ?」と毎日あいさつを欠かさず明るく振る舞っていた。


クセのあるいじわる教官への不満やうるさい学生達への文句やボロイ寮のことは、彼らと冗談のネタにして笑い飛ばしてやった。




さて、俺は東京からバイクで御殿場まで行った。教習の空き時間もあったから、東京に帰る頃にはこの合宿で1000km以上は走っていた。近場の富士山新5合目や朝霧高原にも行ったし、仮免試験後一日休みだったので長野県にも走りに行った。

やはり、田舎道走行は気持ちがいい。生き返る思いだ。以前住み込みでバイトした農家の辺りも流した。以前世話になった旦那さんや奥さん、集荷場のお兄さん達を、すれ違いざまに彼らを見たが彼らは俺に気付いただろうか。

時期が時期なので挨拶はしてこなかった。俺も寮の門限があったので。

清里近くの野辺山駅で、牧場のソフトクリームを食いながら休憩。ここには鉄道オタクと、清里目当てらしいOL風のねーちゃん3人が居た。清里はまだ観光地として機能してるのかなぁ。

帰りはひたすら裏道を急いだ。固いシートでケツが痛かったが・・・。疲れたが、空いている夜間走行はやはり気持ちよかった。例え青樹が原樹海だろうとも。


バイクの話、教習生や教官にも好きな人がいたのでやはり盛り上がった。何せこういう所だからなぁ。メーカーには、金のかかる大型よりも中型でも面白いバイクを出してほしい、と個人的には思う。80年代や90年代がそれにあたるけど。

若い人の中にはツーリングマップルを知らない人もいたので、俺の地図を驚いて見ていた。やっぱり若い人のバイク離れは深刻で、ライダーの聖書であるその地図も知らない人がいたことには驚いた。まあ、バイクなんて金のかかる娯楽なんだけど。


と、半ば刑務所の様な生活だったが、何のかんのと楽しかった合宿だった。教習も無事乗り越えたし。仲良くなった人とは、今でもそのご縁を大事にしている。色々為になる話しも聞けたし。

これは教習編の内容になるが、残念だが教習所には未だにクセのある教官が居る。「未だにかよぉ?」と思うほどに。でも、教習生みんなでアダ名つけてやったりました(笑) でもでも、短い間でもお世話になった教官には感謝しています。


御殿場に10日間程居たので、東京に戻るとその感覚が不思議に感じられた。なんだか薄っぺらい幻想の街にいるように。やはり俺の居場所は、自然や旅が最もしっくりくるらしい。

とにかく、大型合宿終了。シャバに戻ったような・・・東京という檻に戻ったような・・・なんだかな~~

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