2022年11月20日日曜日

パドルシフトの修理 DIY

 以前パドルシフトの利便性を書いたかもしれないが、3,4ヶ月ほど前からー側(シフトダウン)の効きが悪くなった。3,4回に一回効いたのが、10回位に1回とか。。。


6年落ちの車で、距離も当時(修理時)10万km近かかった。今は10万越えた。特定保証は5年or10万kmまでなので、コレが切れた後に症状が出たのか。。買ったときは3年落ちの3.5万km位。


ディーラーに相談したら、ハンドルごと丸々交換(アッセンブリー)で工賃込みで8万かかるとの事。アホか。調べてみると、スズキ車に多い症状。私のもスズキ車。スペーシア・MK42。原因はパドルシフトのIC基盤部のカーボン汚れみたい。


小さな整備工場2,3件に修理してくれるか聞いてみても断られた。直る保証がないのと、やった事がないかららしい。みんカラでDIYで直した人のページをいくつか見て、サイアクJAF呼んで修理屋行きになるのを覚悟して自分でやってみた。


慣れない作業だったので3時間位はかかった。

<参考ページ> 

パドルシフトスイッチ二度目の故障 スイッチオーバーホール


ワゴンRパドルシフトのスイッチ本体修理


スペーシアMK32Sステアリングホイールの外し方・ばらし方法


ステアリング エアバッグの外し方


まずは、バッテリーのー端子を外し6分以上放置。10分は経ってたか。エアバッグが暴発するのを防ぐため。10mmのスパナだけでOK。


さて、面倒なエアバッグの取り外し。この車は3箇所。左右と下。右は懐中電灯を照らしてマイナスドライバーでつついてたら、外れた音がしてエアバッグの右側が浮いたので成功。


残りの2箇所は目標が視認できなかった。右のはシルバーor灰色の棒が見えたんだけど。時間をかけて適当につついていたら、ようやく外れた。最初は細長い虫ゴム回しのドライバーでやってたけど、パワーが足りないのか細すぎたのかマイナスドライバーでガシガシやったら外れた。。標的が視認できないのが辛かった。。。










黄色いロックをマイナスドライバーで引き上げてロックを外して・・とあったが、どれだか分からず検索してどれだか突き止めた。↓のです。





この黄色いのがロック。これなら手で外れる




黒いケーブルがアース線です。これはぽっちを素手で握って外れました。




ハンドルのナットを外す前に、色ペンで土台とナットに印をつけて締め付け位置を記録。締め付けトルクが30だか40Nとかドコかで見たけど忘れてました。

硬いのでタイヤ交換で使うクロスレンチで。17mmです。写真はいかにもハンドルバラしてる感がある。。(笑)





ナットは緩めたら全ては外さずつけておいて、ハンドルが外れるか引っ張ってみたけど車体が揺れてもウントモスントモ動きがない。。。今までこんな所外すことはなかったからなぁ。。

かなり硬い。ドコかで見たのが、ゴムハンマーで叩いたり引いたり上下左右に動かしたり・・。これでようやく外れました。




上下左右、ゴムハンマーで叩きまくりました。これは100均で買ったゴムハンマー。仕事で使うのでたまたま家に置いてたやつ。。

ハンドルが緩んで動いたので、ナットを完全に外し、ハンドルを引き上げました。ハンドルが外れづらいので、外す時に勢い余って引きすぎて自分の顔に衝突防止でナットをいくらか残しておいたけど、ハンマー無ければ外れなかっただろうなぁ。。。





回転するところなんていうのか、コレが下手に動きすぎるとハンドルの位置が狂うので早めに養生テープで固定。

さて、グレーの配線が外れないと次の工程に行けないんだけど、これが中々外れない。。カプラー外しに苦戦。。押して力を入れるポイントは下画像のように下側にありました。素人なのでこんな些細なところで時間を取られて苦戦する。。(笑)





ようやく外れた。黄色いケーブルと黒のアース線はハンドルを通ってるだけだから抜き、車体側からプラプラ出したまま。




ようやく、ハンドルを外したぞ。念願のパドルシフトのIC基盤到達までもう少し!!




パドルシフトが固定されてるボルトを+ドライバーで外し、カプラーを抜く。ここのカプラーは難なく外れる。ボルトは固かった。組み付け時も固かったので、バリや切り粉を払ったら付きやすかった。

基盤部を黒いステー?に固定してる細いボルトは精密ドライバークラスの大きさの+ドライバーで外す。




基盤部分は黒いステー?にハマってるが、素手でめくって外せる。





黒いゴムカバーも素手で外す。





見づらいけど、基盤部にもゴム側にもクッキリとカーボン汚れが付着。コイツのせいでコイツのせいで・・・。






接点洗浄剤(サンハヤト)と接点復活剤の代用品になるらしいパーツクリーナーをティッシュに含ませて拭くが、汚れ?焼付き?が落ちる気配はない。。紙ヤスリ(細かい、800番)を探し出してきて削ってみる。。エイヤー。壊れるなよ・・・。




これでようやく汚れ?が落ちた。。。紙ヤスリないと落ちないじゃん。。念のため、接点洗浄剤とパーツクリーナーで拭いておく。




参考ページに導通テストとあったのと、健康アーシング関係の時に買った安いテスターがあったような。。。自分の部屋をひっくり返してテスターを持ってきて導通テストしてみる。

反応なし。

壊れたのか?使い方が違うのか?





あっ、そうだ、パドルシフトを動かしてみないとダメだ!
一人でテスターの+と-のピンを押さえて、なおかつパドルシフトのレバーを引くのは大変だったが、導通反応した!!

やった! やったった!! いけるぞ!




パドルシフトの+側(シフトアップ)もバラしてみた。とてもキレイ。なんせ、余り使わないからな~。確認後組み上げたが、今思うと接点洗浄剤とパーツクリーナーで拭いておけばよかったかもしれない。。





IC基盤の清掃は終わったので、あとは逆の手順で組み上げる。車体側の養生テープで固定した所が微妙に動いたせいか、組み上げた後ハンドル角度にちぃーと違和感。微妙に左に傾いたか。。

ナットの締め付けトルクを調べるのが面倒だったので、ペンで印をつけたところまで固く締め付けました。

終了後、3時間は経ってたので一杯やってゆっくりしたかったが、近くのホムセンまでテスト走行。

ハンドル、ホーンに異常はなし。パドルシフトもバシバシ動く!!!


翌日も休みだったので、ドライブに行き自分へのご褒美に海鮮定食を食べてきました。素人には精神的にも時間的にも大変な作業でした。

メーカーもパドルシフト付けるなら、こうならない仕様にするか、安く直せる体制を整えてほしい。私の車はS(スポーツ)モードがないので、高回転走行が必要な時はパドルシフトを使うしかない。スズキさん、ちょっとおかしいんじゃない?


今後、再度同じ作業が必要になった時の自分用の記録としても、同じ症状で悩んでいる方のご参考にもなれば幸いです。

サイアクJAF呼んで修理屋行きになるのを覚悟して自分でやってみた。やったったぞ~。